会長ごあいさつ | 同窓会概要 | 同志社女子大学薬学部に所属する教員・在学生・卒業生の生涯学習・教育研究活動の支援、親睦を図る[憩水会]

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同窓会概要 会長ごあいさつ DWCLA[KEISUIKAI]

[ ごあいさつ ]

2022年度から憩水会会長を拝命しました木津良一です。憩水会会長は特任教授が就任することが慣例になっていますが、漆谷徹郎前会長が昨年度で会長期間が満了となる中、私も昨年度から特任教授に就任しておりましたことから、5代目の憩水会会長を仰せつかることになりました。どうぞよろしくお願いいたします。

憩水会は、薬学部が設置された翌年の2006年に薬学部の「薬学会」として組織されました。女子大にはVineの会などの同窓会組織があることもあって、「薬学会」は必ずしも同窓会組織ではないとのことでしたが、薬学部の在学生や卒業生に対して各種のサービスを行うことはいずれも同窓会活動に該当するものであり、「薬学会」の名称にこだわらずに活動すればいいかと考えています。

薬学領域では、随分以前から卒業生を対象とした卒後教育に力が入れられてきましたし、近年では働き手不足の解消や退職者の有効活用という観点からもリカレント教育・生涯教育の必要性が認識され普及しつつあります。薬学部でも生涯教育講座やリカレント教育の一環として講演会や実技指導をおこなっています。残念ながら、ここ3年ほどはコロナ禍でほとんど活動できませんでしたが、本年度から徐々に再開されていくと思いますので、憩水会の重要な活動の一つとして薬学部のこれら活動をサポートしていきたいと考えています。

薬学領域に限っても全国には数多くの同窓会が活動していると思います。それぞれの活動の詳細は知る由もありませんが、多くの同窓会で最も重要な問題となっているのは予算の確保ではないでしょうか。同窓会は年々会員数が増えて支出が増える一方、収入は新入生または在校生が収める会費に基づくので、基本的に増収は望めない組織です。

憩水会でも同様の問題が懸念されています。憩水会では発足当初から会誌を作成して在学生ならびに卒業生に送付していました。年々これらのコストが膨らみ、前会長の時に赤字(翌年への繰越金の減少)になったことから、前会長は将来を見越し、事業継続のための改革としてペーパーレス化、即ち、ホームページやLine、Facebookの活用を進めました。その結果、見事に黒字に転換しました。

憩水会誌は毎年、多くの方の協力で立派なものが作成されています。一方で、卒業生からの記事が少ないように感じます。これはまだまだ卒業生が少ないという要因があるかと思います。実務実習で薬局や病院を訪問すると、しばしば本学の卒業生が勤務していて、本学の卒業生もずいぶん増えてきたと実感しますが、本学が卒業生を輩出するようになってまだ12年で、卒業生数も1500名程度に過ぎません。母校や同級生を懐かしがるような年齢に至ってないのかもしれません。

今後は、憩水会誌には卒業生からの同窓会だよりや近況報告、会員消息なども掲載し、卒業生の交流の場としても利用してもらえるようにしたいと考えています。そのためには、卒業生からの寄稿や情報が必要となります。憩水会ではHP、Line、Facebookを開設して憩水会誌を掲載していますので、これらへのアクセス数が増えるように取り組みを進めることが重要となります。

全国には、長い歴史の中で数多くの同窓生を抱えているにも拘らず、限られた事業費の中から、同窓会誌の発行や同窓会活動の支援を続けている薬学部もあります。本学の場合、1学年140名以下ですので、10年程度は憩水会誌の発行を継続できるように思います。憩水会誌が手元に届けば、少なくとも一度は内容を眺めてくれるに違いないでしょう。そうすればHPやLineなどのアクセス増加にもつながってくれるでしょう。漆谷前会長が整備されたwebシステムが中心となって、憩水会が在校生と卒業生の交流の場として広がるよう努力したいと考えています。

同志社女子大学 薬学会[憩水会]会長 木津 良一 衛生化学研究室 特任教授